“ごくろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御苦労77.8%
御苦勞11.1%
極老11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやいや、この夜更よふけにそんな御苦労ごくろうをかけてはすみません。なんならわたしが一走ひとはしり行ってってましょう。」
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
昨日きのふ今日けふ時雨しぐれそらに、田町たまちあねよりたのみの長胴着ながどうぎ出來できたれば、暫時すこしはやかさねさせたき親心おやごころ御苦勞ごくろうでも學校がくかうまへの一寸ちよつとつてつてれまいか、さだめてはなつてようほどに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
敵の休右衛門は、七十を越した極老ごくろうの者である。二人の音信たよりを待つうちに、いつ病死するかもしれない。二人には、不義であろうとも、一日も早く多年の本懐を達するにくはないと。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)