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こうざんしょくぶつ
植木屋は、
日当がもらえるし、ゆけば、またなにか
珍しい
高山植物を
採ってこようと
思いましたので、ついにゆくことにしました。
その
後で、
高山植物は、しきりに
頭を
動かしていた。はたして、
昼ごろから、
夜にかけて、
強い
南から
吹く
嵐と
変わってしまった。
その
高い
山は、すぐにわかりました。ふもとへいってみると、
美しく
晴れた
空の
下に、
高山植物が、
盛りと
咲いていました。
その
中の一
羽のつばめが、
高山植物の
咲いている
野原へ
降りたときに、
火山岩の
上に
止まって、
蛾と
話をしました。
「
東京へ
持って
帰るなら、まだ、いいものがあるぜ……。
高山植物が、いいだろう……。」
高山植物は、
都会へ
持ってくるとしおれてしまいました。