“くんじゆ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:クンジユ
語句割合
群集100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横浜! 横浜! とあるひは急に、或はゆるく叫ぶ声の窓の外面そとも飛過とびすぐるとともに、響は雑然として起り、ほとばしづる、群集くんじゆ玩具箱おもちやばこかへしたる如く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
高僧頭巾こそづきん肩掛かたかけひきまとひ、良人つまきみもろとも川崎かはさき大師だいし參詣さんけいみちすがら停車塲ていしやば群集くんじゆに、あれは新橋しんばしか、何處どこのでらうとさゝやかれて、奧樣おくさまともはれぬるながられをあさからずうれしうて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
午後四時発の列車にて赴任する事をも知るを得しかば、余所よそながら暇乞いとまごひもし、二つには栄誉のにしきを飾れる姿をも見んと思ひて、群集くんじゆに紛れてここにはきたりしなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「おしゆんや、一寸ちよいと」と内儀は群集くんじゆの中よりその娘を手招きぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)