“ぐんじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
群集64.7%
群衆29.4%
軍需5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四つ角まで出ると交番の所に人が大勢立っていた。御作さんは旦那の廻套まわし羽根はねつらまえて、伸び上がりながら、群集ぐんじゅの中をのぞき込んだ。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
広い会所の中は揉合うばかりの群衆ぐんじゅで、相場の呼声ごとに場内は色めきたつ。中にはまた首でもくくりそうな顔をして、冷たい壁にしょんぼもたれている者もある。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「あの人こそ先生、かいもく行方ゆくえ不明ですわ。なんでも戦時中、成金なりきんさんにうけだされて出世したといううわさもありましたけど、どうせ軍需ぐんじゅ会社でしょうから、今はどうなりましたか……」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)