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ぐんじゅ
ふりがな文庫
“
群衆
(
ぐんじゅ
)” の例文
時自体は、考えれば考えるほど取りとめのない抽象的観念の
群衆
(
ぐんじゅ
)
に陥るもので、じっと黙って考えるには、あまりに恐ろしいものである。
千年の時差
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
広い会所の中は揉合うばかりの
群衆
(
ぐんじゅ
)
で、相場の呼声ごとに場内は色めきたつ。中にはまた首でも
縊
(
くく
)
りそうな顔をして、冷たい壁に
悄
(
しょんぼ
)
り
靠
(
もた
)
れている者もある。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
新川なる酒蔵に丈余を超ゆる雪達磨
創
(
つく
)
られ、その達磨、翌る花咲くころ迄溶けやらずして、見物
群衆
(
ぐんじゅ
)
せり——といふ話などおもひあはされ、なつかしかりき。
滝野川貧寒
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
岸の上では
群衆
(
ぐんじゅ
)
が俄にどよめいた。天狗か何か知らないが、
化鳥
(
けちょう
)
がつばさを張ったようなひとむらの黒雲が今度は
男山
(
おとこやま
)
の方から湧き出して、飛んでゆくように日の前を
掠
(
かす
)
めて通ったのである。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
寂照が
願文
(
がんもん
)
を作って、母の為めに
法華
(
ほっけ
)
八講
(
はっこう
)
を山崎の宝寺に
修
(
しゅ
)
し、愈々本朝を辞せんとした時は、法輪
壮
(
さか
)
んに転じて、情界
大
(
おおい
)
に風立ち、随喜
結縁
(
けちえん
)
する
群衆
(
ぐんじゅ
)
数を知らず、車馬
填咽
(
てんえつ
)
して四面
堵
(
と
)
を成し
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“群衆”の意味
《名詞》
群集した大勢の人。
(出典:Wiktionary)
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
“群”で始まる語句
群
群集
群青
群立
群雀
群島
群来
群山
群禽
群生