“ぐんじゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
群集100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西の雲間に、河岸並かしなみに、きんの入日がぱつとして、群集ぐんじゆうへに、淡紅うすあかの光の波のてりかへし。今シァアトレエの廣場ひろばには、人の出さかり、馬車がをどれば電車が滑る。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
群集ぐんじゆはあぶなさに息をめてゐる。ドルフは瞳を定めて河を見卸した。松明が血を滴らせてゐる陰険な急流である。其時ドルフは「死」と目を見合せたやうな気がした。
見物の群集ぐんじゆはこれに先を追はれて、山男を一人残いたまま、見る見る四方へ遠のいてしまうた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)