“くま/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隈々66.7%
隅々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友の眠に就きし後、われは猶やゝ久しく出窓に坐して、かたを眺め居たり。こゝよりはたゞに廣こうぢの隈々くま/″\迄見ゆるのみならず、かのヱズヰオの山さへ眞向まむきに見えたり。
一方かた/\仲働なかはたらきふくのこゑ、叮嚀ていねい叮嚀ていねいにとおつしやるけれど、一にちわざうして左樣さう行渡ゆきわたらりよう、隅々すみ/″\隈々くま/″\やつてておたまりがらうかえ、ところをざつとはたらいて、あとはいづれもとなれさ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
我等は手足をうごかして熔岩の塊を避けつゝ進めり。色せたる月の光と松明まつの光とは、岩の隈々くま/″\に濃き陰翳をかたちづくりて、深谷のかんをなせり。忽ち又例の雷聲を聞きて、火柱は再び立てり。