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隈々
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くま/″\
ふりがな文庫
“
隈々
(
くま/″\
)” の例文
友の眠に就きし後、われは猶
寖
(
やゝ
)
久しく出窓に坐して、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
を眺め居たり。こゝよりは
啻
(
たゞ
)
に廣こうぢの
隈々
(
くま/″\
)
迄見ゆるのみならず、かのヱズヰオの山さへ
眞向
(
まむき
)
に見えたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一方
(
かた/\
)
は
仲働
(
なかはたらき
)
の
福
(
ふく
)
のこゑ、
叮嚀
(
ていねい
)
に
叮嚀
(
ていねい
)
にと
仰
(
おつ
)
しやるけれど、一
日
(
にち
)
業
(
わざ
)
に
何
(
ど
)
うして
左樣
(
さう
)
は
行渡
(
ゆきわた
)
らりよう、
隅々
(
すみ/″\
)
隈々
(
くま/″\
)
やつて
居
(
い
)
てお
溜
(
たま
)
りが
有
(
あ
)
らうかえ、
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つ
處
(
ところ
)
をざつと
働
(
はたら
)
いて、あとは
何
(
いづ
)
れも
野
(
の
)
となれさ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我等は手足を
動
(
うごか
)
して熔岩の塊を避けつゝ進めり。色
褪
(
あ
)
せたる月の光と
松明
(
まつ
)
の光とは、岩の
隈々
(
くま/″\
)
に濃き陰翳を
形
(
かたちづく
)
りて、深谷の
看
(
かん
)
をなせり。忽ち又例の雷聲を聞きて、火柱は再び立てり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
隈
漢検準1級
部首:⾩
12画
々
3画
“隈々”で始まる語句
隈々隅々