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ぎうにく
やまと
煮と
書いた
牛肉の
鑵詰が三
本と
菓子でもあるかと
思ふ
小さな
紙包の
堅めた
食鹽の四つ五つとが
出た。
長野で
辨當を
買つた
時に
情なかつた。
蓮に
人參に
臭い
牛肉、
肴と
云ふのが
生燒の
鹽引の
鮭は
弱る。……
稗澤山もそ/\の、ぽんぽち
飯、あゝ/\
旅行はしなければ
可かつたと
思つた。
憚つた
樣にして
其の
儘にして
置いた
牛肉の
鑵詰の一つをおつたは
卯平へやつた。