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きよぼく
それから
跣足になつて、
抱へられるやうにして
下つて、また、
老樹の
根、
大巌の
挟間を
左に五
段、
白樺の
巨木の
下に
南祖坊の
堂があつた。
右に三
段、
白樺の
巨木の
下に、一
龍神の
祠があつた。
さらに
二合目を
過ぎて
海拔五千七百尺のあたりへ
來ますと、
林は
一變して
今までの
濶葉樹は
急に
少くなり、
常緑針葉樹ことにもみ
類こみつが、ひのきに
似たとうひやしらべ
等の
巨木が
聳えてゐます。