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きつきよう
最早夕陽に及びしゆゑ明日參るべしとて
目録など
用意に及びけり
抑々此
白水翁と
云は
能人の
禍福吉凶を
判斷し
成敗を
指に其人の年
齡月日時を聞て
卦を立
考へを
施こし云ふ事實に
神の如く世の人の知る處なり扨翌日にも成りければ
靱負は其身の
吉凶を見ることゆゑ
沐浴して
身體を
見し由にて心に
掛る旨申に付
吉凶を
問んと存じ夕七つ時分に
宿を出しに
途中にて先年
懇意になりし細川家の
藩士井戸源次郎に出會し
故如何なる
用向にて此地へ來られしやと
問しに妻を