“がいじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孩児62.5%
孩兒25.0%
外治12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょっとした手当で今まで人事不省になっていた孩児がいじが泣き出す、もうこれでよいなどというと、母親が感謝して帰るというようなことは幾度となくあった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さればこゝむべくおそるべきを(おう)にたとへて、かりに(おう)といへる一種いつしゆ異樣いやう乞食こつじきありて、がう屋敷田畝やしきたんぼ徘徊はいくわいす。驚破すはおうきたれりとさけときは、幼童えうどう婦女子ふぢよし遁隱にげかくれ、孩兒がいじおそれて夜泣よなきとゞむ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
秀吉はここ一ヵ月ほど、大坂城にあって、内政を見、外治がいじはかり、そして私生活にも充分、楽しみつつ、小牧役こまきえきの難局を、時には、ひと事みたいに、客観もしていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)