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孩児
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がいじ
ふりがな文庫
“
孩児
(
がいじ
)” の例文
旧字:
孩兒
そういう新しい人間としてはわれわれはまだほんの
孩児
(
がいじ
)
のようなものである。したがって期待されるものはニュース映画の将来である。
ニュース映画と新聞記事
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ちょっとした手当で今まで人事不省になっていた
孩児
(
がいじ
)
が泣き出す、もうこれでよいなどというと、母親が感謝して帰るというようなことは幾度となくあった。
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
とつおいつ思いあぐねるうち、いよいよ無力の
孩児
(
がいじ
)
としての感じを自分に深めて来た老翁は、いまは何もかもかなぐり捨て、ひたすら娘に
縋
(
すが
)
り付き度くなった。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その
夜
(
よ
)
深く
件
(
くだん
)
の黒髪の
孩児
(
がいじ
)
を抱きて秘かに産室をよろぼい
出
(
い
)
で、
跣足
(
はだし
)
のまま数
哩
(
マイル
)
を歩行して、翌日の正午親里に帰り着きしが、家人の
隙
(
すき
)
を窺いて玄関横の応接間に入り
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
孩児
(
がいじ
)
の頃より既に音律を好み、三歳、痘を病んで全く失明するに及び、いよいよ琴に対する盲執を深め、九歳に至りて隣村の
瞽女
(
ごぜ
)
お菊にねだって正式の琴三味線の修練を開始し、十一歳
盲人独笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
経めぐって来た永い歳月を元へ投げ戻されてただ無力の一
孩児
(
がいじ
)
とにしか感じられない。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
やがて月満ちて生れし
孩児
(
がいじ
)
を見れば、眉目清秀なる王の
胤
(
たね
)
と思いきや、真っ黒々の黒ん坊なりしかば王妃の驚き
一方
(
ひとかた
)
ならず、そのまま悶絶して息絶えなむばかりなりしは
左
(
さ
)
もありなむ。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
遂にこの訴訟は従男爵コンラド氏の敗訴となり、アリナの霊と、従男爵の血によりて生まれたる
孩児
(
がいじ
)
の扶助料、及び、その実父に対する慰藉料として巨額の財産を分与して結着を見たりとなり。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“孩児”の意味
《名詞》
孩児(がいじ)
嬰児。幼子。「孩」は「いとけない」の意。
(出典:Wiktionary)
孩
漢検1級
部首:⼦
9画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“孩”で始まる語句
孩子
孩兒
孩
孩提
孩兒愚且魯