“あいに”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アイニ
語句割合
生憎37.5%
相似25.0%
合憎12.5%
相悪12.5%
相肖12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生憎あいにくその木は小さかつたので、まるで暴風あらしに吹かれてゞもゐるやうに、ゆら/\、ざわ/\と動いて、キクッタは今にも落ちさうでした。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
第一にここを鼠の安全地帯とする言い伝えなどは、最初からのものであるはずはないのだが、それがすでに北と南の二つの群島に亙って、かすかながらも相似あいにたる痕跡を留めている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
貴君あなた隨分ずゐぶんくちわるいね』とかなんとか義母おつかさんつてれると、益々ます/\惡口雜言あくこうざふごん眞價しんか發揮はつきするのだけれども、自分じぶんのは合憎あいにうまことをトン/\拍子びやうしふやうな對手あひてでないから
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
相悪あいにく大降り、おまけに、横尾谷から驀然ばくぜん吹き上ぐる濃霧で、足懸あしがかりさえ見定めかね、暫時茫然として、雨霧のしずまるをてども、止みそうもない、時に四時三十分。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
甘味即美味とする幼稚の味覚と、富即幸福とする多数人の考とは、事情がはなは相肖あいにている。甘味少ければ美味ならずとするのと、貧即ち不幸福とするのとは、甚だ酷く相肖ている。
貧富幸不幸 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)