“あいにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生憎97.3%
相憎1.6%
合憎0.9%
可憎0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河原沢から望見した所では、其鞍部の西に在る尖峰が竜頭山に当るらしいが、其時生憎あいにく密雲に閉ざされて確かむることを得なかった。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その日は相憎あいにくの大夕立で出足を阻まれ平次とガラ八が出動する頃になって、残る夕映の中に、漸く町々の興奮は蘇返よみがえって行く様子でした。
合憎あいにくわれとは大分だいぶはなれて居たのでよくは分らぬが、年は廿七、八まだ三十には成るまい、不絶しじゆう点頭勝うつむきがちに、こちらにけて腰かけて居る
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
毛利氏はまた出て行つたが、予備に紹介状をもらつておいた他の一人にも、可憎あいにく差閊へがあつた。彼は空しく帰つて来た。
和解 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)