“あやにく”の漢字の書き方と例文
語句割合
生憎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦悶の上また苦悶あり、一の苦悶を愈さんとすれば、生憎(あやにく)に他の苦悶来り、妾(しょう)や今実に苦悶の合囲(ごうい)の内にあるなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
彼は俄(にわか)に立止(たちどま)って声する方(かた)を透(すか)し視(み)たが、生憎(あやにく)に暗いので正体は判らぬ。更に耳を澄(すま)して窺うと、声は一人(ひとり)でない、尠(すくな)くも二人(ふたり)以上の人が倒れて苦(くるし)んでいるらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ヤッサモッサ捏返(こねかえ)している所へ生憎(あやにく)な来客、しかも名打(なうて)の長尻(ながっちり)で、アノ只今(ただいま)から団子坂へ参ろうと存じて、という言葉にまで力瘤(ちからこぶ)を入れて見ても、まや薬ほども利(き)かず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)