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難
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がた
ふりがな文庫
“
難
(
がた
)” の例文
雪
(
ゆき
)
の
中
(
なか
)
を
此
(
こ
)
の
紅鯛
(
べにだひ
)
綺麗
(
きれい
)
なり。
此
(
こ
)
のお
買初
(
かひぞ
)
めの、
雪
(
ゆき
)
の
眞夜中
(
まよなか
)
、うつくしき
灯
(
ひ
)
に、
新版
(
しんぱん
)
の
繪草紙
(
ゑざうし
)
を
母
(
はゝ
)
に
買
(
か
)
つてもらひし
嬉
(
うれ
)
しさ、
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
し。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
清見潟
(
きよみがた
)
の風光むかしながらにして幾度となく夜半の夢に入れど、
身世怱忙
(
しんせいそうばう
)
として
俄
(
にはか
)
に
風騷
(
ふうさう
)
の客たり
難
(
がた
)
し。われ常にこれを恨みとしき。
清見寺の鐘声
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
其
(
その
)
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
き
味
(
あぢ
)
に
引
(
ひ
)
かされて、
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
は
行
(
ゆ
)
くが——
行
(
ゆ
)
く
度
(
たび
)
に
思出
(
おもひだ
)
しては、
歸途
(
かへりがけ
)
に、つい、
泣
(
な
)
かされる。——いつも
歸
(
かへ
)
る
時
(
とき
)
は
日暮
(
ひぐれ
)
になる。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
高いものは食えない、料理の工夫は知らない、旧慣をあり
難
(
がた
)
いものにして、自分たちはこれでよいのだとあきらめているからである。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
娘売らぬ親を
馬鹿
(
ばか
)
だとは申し
難
(
がた
)
く
候
(
そろ
)
へども
馬鹿
(
ばか
)
見たやうなものだとは
申得
(
まうしえ
)
られ
候
(
そろ
)
。
婿
(
むこ
)
を買ふ者あり娘を売る者あり
上下
(
じやうげ
)
面白き
成行
(
なりゆき
)
に
候
(
そろ
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
この
通
(
とほ
)
りに
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
と
體驗
(
たいけん
)
の
結果
(
けつか
)
とは
最初
(
さいしよ
)
から
一致
(
いつち
)
し
難
(
がた
)
いものであるけれども、それを
比較
(
ひかく
)
してみることは
無益
(
むえき
)
の
業
(
わざ
)
ではない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
樹下石上
(
じゅげせきじょう
)
の人だった。それゆえに、いくら想いを懸けたところで、届き
難
(
がた
)
い心地がして、同時に、自分の
荒
(
すさ
)
びかけた境涯も顧みられ
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それはとにかく、ソクラテスの偉大なるところは、徹頭徹尾、思い切って所信を
披瀝
(
ひれき
)
した、その無遠慮な点に存する事を
否
(
いな
)
み
難
(
がた
)
い。
ソクラテス
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その一方では、鈴子未亡人と森川森之助は、
堰
(
せ
)
かれた二つの水のように、急速に接近し始めて、離れ
難
(
がた
)
いものになって行く様子でした。
奇談クラブ〔戦後版〕:08 音盤の詭計
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
かたい、冷い薄縁の上に、くずおれて、じっとしていると、ひしひしと迫る夜気、地底の穴蔵の、墓場の様な、
名状
(
めいじょう
)
し
難
(
がた
)
き静けさ。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「このひとは、程度が高いそうですから。」いやな言いかたを、しやがる! 卑劣だ! 世の中で、一ばん救われ
難
(
がた
)
い種属の男だ。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
△「
私
(
わし
)
はその大和路の者であるが、少し仔細あって、えゝ長らく江戸表にいたが、
故郷
(
こきょう
)
忘
(
ぼう
)
じ
難
(
がた
)
く又帰りたくなって帰って来ました」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼は
怏々
(
おうおう
)
として楽しまず、
狂悖
(
きょうはい
)
の性は
愈々
(
いよいよ
)
抑え
難
(
がた
)
くなった。一年の後、公用で旅に出、
汝水
(
じょすい
)
のほとりに宿った時、遂に発狂した。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「御主人は御在宅か。拙者は
仔細
(
しさい
)
あって姓名はここに申し
難
(
がた
)
けれど、京都をのがれて、旅に悩む者。御高名をお慕い申して……」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
このドクダミははなはだ抜き去り
難
(
がた
)
く、したがって
根絶
(
こんぜつ
)
せしめることはなかなか容易でなく、抜いても抜いても
後
(
あと
)
から
生
(
は
)
え出るのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
件
(
くだん
)
の
如
(
ごと
)
く
鮭
(
けい
)
の字も古く用ひたれば、おほかたの
和文章
(
わぶんしやう
)
にも鮭の字を用ふべし、鮏の字は
普
(
あまね
)
くは通じ
難
(
がた
)
し。こゝには
姑
(
しばら
)
く鮏に
从
(
したが
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
堪
(
た
)
え
難
(
がた
)
き
恐
(
おそろ
)
しさは
電
(
いなづま
)
の
如
(
ごと
)
く
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
に
閃
(
ひらめ
)
き
渡
(
わた
)
って、二十
有余年
(
ゆうよねん
)
の
間
(
あいだ
)
、どうして
自分
(
じぶん
)
はこれを
知
(
し
)
らざりしか、
知
(
し
)
らんとはせざりしか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
下
(
さげ
)
られしが此事一應加役方へ掛合の上ならでは
吟味
(
ぎんみ
)
に取掛り
難
(
がた
)
き儀なれども
渠
(
かれ
)
が申し立て
如何
(
いか
)
にも
不便
(
ふびん
)
なりと思はれしかば大岡殿の
英斷
(
えいだん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私はそれを恐れ
厭
(
いと
)
ふやうに、また美しくも忘れ
難
(
がた
)
い印象を自分の
胸裡
(
きようり
)
に守るやうにして、妹の待つ湯の川の宿へと急ぎ
歸
(
かへ
)
つた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其
(
その
)
お
答
(
こた
)
へ
承
(
うけたま
)
はらずば
歸邸
(
きてい
)
いたし
難
(
がた
)
し
平
(
ひら
)
にお
伺
(
うかゞ
)
ひありたしと
押返
(
おしかへ
)
せば、それ
程
(
ほど
)
に
仰
(
おほ
)
せらるゝを
包
(
つゝ
)
むも
甲斐
(
かひ
)
なし、
誠
(
まこと
)
のこと申
上
(
あげ
)
ん
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは彼が何か
解
(
と
)
き
難
(
がた
)
い謎を発見し、解く前の楽しさに酔っているような場合に限って、必ずやって見せる一つの
芸当
(
げいとう
)
だった。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鋼索
(
こうさく
)
、
化學用
(
くわがくよう
)
の
諸
(
しよ
)
劇藥
(
げきやく
)
、
其他
(
そのほか
)
世人
(
せじん
)
の
到底
(
たうてい
)
豫想
(
よさう
)
し
難
(
がた
)
き
幾多
(
いくた
)
の
材料
(
ざいりよう
)
を
蒐集中
(
しうしふちう
)
なりしが、
何時
(
いつ
)
とも
吾人
(
われら
)
の
氣付
(
きづ
)
かぬ
間
(
ま
)
に
其
(
その
)
姿
(
すがた
)
を
隱
(
かく
)
しぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
永久の傑作であるか
何
(
ど
)
うかを
容易
(
たやす
)
く決し
難
(
がた
)
い物に一週三四回も国立劇場を使用する事は無法だ。又国立劇場は私利を営む性質の芝居で無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
自分には何物にも代え
難
(
がた
)
く思われるけさの出来事があったあとでも、ああ平気でいられるそののんきさはどうしたものだろう。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
マダして
宜
(
い
)
いこともあるだろう、
為
(
し
)
なくて
宜
(
い
)
いこともあるだろう、傍観者から
之
(
これ
)
を見たらば
嘸
(
さぞ
)
堪
(
た
)
え
難
(
がた
)
いことに思うでありましょうけれども
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私
(
わたし
)
は、ここに
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
を
持
(
も
)
っています。この
薬
(
くすり
)
は、千
万
(
まん
)
の
貝
(
かい
)
を
砕
(
くだ
)
いて、その
中
(
なか
)
から
探
(
さが
)
した
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
で、どんなものにも
換
(
か
)
え
難
(
がた
)
い
貴重
(
きちょう
)
な
品
(
しな
)
です。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
我々は
牛肉
(
ぎうにく
)
を
食
(
くら
)
へども我々の
邸内
(
ていない
)
に在る物捨て塲に於て牛骨を見る事は
期
(
き
)
し
難
(
がた
)
し。是自家
庖廚
(
はうちう
)
の他に牛肉
販賣店
(
はんばいてん
)
有るに由る。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
彼は鼻の下に薄い髭をたくわえていた。優しいながらもどこやらに犯し
難
(
がた
)
い威をもった彼の眼のひかりに打たれて、千枝松は土に手をついた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「むかしから頼みにならない事を、
君寵
(
くんちょう
)
頼み
難
(
がた
)
し。老健頼み難しなどというじゃないか。はははは。進は相変らず達者か。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「質問に答えて
曰
(
いわ
)
く、神秘なり」で、ちょっとこの意味を簡単に説明し
難
(
がた
)
いのですが、いったい茶道には無駄はないのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
されど何故に汝の
侶
(
とも
)
を
措
(
お
)
き汝ひとり
豫
(
あらかじ
)
め選ばれてこの
職
(
つとめ
)
を爲すにいたれるや、これわが悟り
難
(
がた
)
しとする所なり。 七六—七八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「あはははほんとに
度
(
ど
)
し
難
(
がた
)
い。いろいろ手を
易
(
か
)
え品を
易
(
か
)
えてやって見るんだがね。とうとうしまいに学校の生徒にやらした」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
有
(
あ
)
り
難
(
がた
)
うはござりますが、
不調法
(
ぶてうほふ
)
でござりますし、それに
空腹
(
くうふく
)
を
催
(
もよほ
)
しましたで。‥‥』と、
玄竹
(
げんちく
)
はペコ/\になつた
腹
(
はら
)
を
十徳
(
じつとく
)
の
上
(
うへ
)
から
押
(
おさ
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
好きでない気質の交つた子だと、鏡子は昔からの感情の
改
(
あらたま
)
り
難
(
がた
)
い事も健に思つたのであつた。隣の間で榮子の
泣声
(
なきごゑ
)
がする。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
春星
(
しゆんせい
)
影
(
かげ
)
よりも
微
(
かすか
)
に空を
綴
(
つゞ
)
る。
微茫月色
(
びばうげつしよく
)
、花に
映
(
えい
)
じて、
密
(
みつ
)
なる枝は月を
鎖
(
とざ
)
してほの
闇
(
くら
)
く、
疎
(
そ
)
なる
一枝
(
いつし
)
は月にさし出でゝほの白く、
風情
(
ふぜい
)
言ひ
尽
(
つく
)
し
難
(
がた
)
し。
花月の夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
あなたは
有
(
あ
)
り
難
(
がた
)
いお
坊様
(
ぼうさま
)
のようですから、くわしくわたしの
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いて
頂
(
いただ
)
いて、その上にお
願
(
ねが
)
いがあるのでございます。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
色々と言い
難
(
がた
)
い珍味に出逢う。とりわけ数々の塩辛の味が忘れられない。どの国でもそうだが、料理より国をまともに味わせてくれるものはない。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
先ほどの
粗末
(
そまつ
)
な下人の
装束
(
しょうぞく
)
で、何やら
抑
(
おさ
)
え
難
(
がた
)
い血気が身内にみなぎっている
様子
(
ようす
)
である。舞台の右方に立ち、遠くから
小野
(
おの
)
ノ
連
(
むらじ
)
をきっと
凝視
(
みつ
)
める。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
暗い
煤
(
すゝ
)
けた部屋の天井の下に、私は眠り
難
(
がた
)
いやうな心地で一夜を送つて、長いこと床の上に
洋燈
(
ランプ
)
の火を見つめたが、今朝に成つて眼が覚めて見ると
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
人間以上に心を置けば、恩愛に
惹
(
ひ
)
かれて動転するのは弱くも浅くも
甲斐
(
かひ
)
無くもあるが、人間としては恩愛の情の
已
(
や
)
み
難
(
がた
)
いのは無理も無いことである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その神の
言
(
の
)
りたまはく、「
我
(
あ
)
が
前
(
みまへ
)
をよく治めば
一
、
吾
(
あれ
)
よくともどもに相作り成さむ。もし然あらずは、國成り
難
(
がた
)
けむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
のことをいはれる
度
(
たび
)
に、おつぎの
身體
(
からだ
)
をさう
思
(
おも
)
つては
熟々
(
つく/″\
)
と
見
(
み
)
る
度
(
たび
)
に、お
品
(
しな
)
の
記憶
(
きおく
)
が
喚返
(
よびかへ
)
されて一
種
(
しゆ
)
の
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
い
刺戟
(
しげき
)
を
感
(
かん
)
ぜざるを
得
(
え
)
ない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あまり滑らかでない紙の下から、粗い布目が不規則に浮き出しているのだから、何の
痕跡
(
あと
)
だかハッキリと見分け
難
(
がた
)
い。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さうする
中
(
うち
)
に、
志村
(
しむら
)
は
突然
(
とつぜん
)
起
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がつて、
其拍子
(
そのひやうし
)
に
自分
(
じぶん
)
の
方
(
はう
)
を
向
(
む
)
いた、そして
何
(
なん
)
にも
言
(
い
)
ひ
難
(
がた
)
き
柔和
(
にうわ
)
な
顏
(
かほ
)
をして、につこりと
笑
(
わら
)
つた。
自分
(
じぶん
)
も
思
(
おも
)
はず
笑
(
わら
)
つた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何ぞ頭の蠅は追い
難
(
がた
)
しという、人智進めば天井の蠅も取り尽すものを。広海子爵は蠅取の試験を済ませて席に戻り
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
けれどこれは
兄
(
あに
)
が知らぬからとて、事実無根とは断言出来
難
(
がた
)
しなど笑ひ申し候。君にも似合はぬ仕事かな。ある事はありてよし、なきことはなくてよし。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼はこの色を売るの
一匹婦
(
いつひつぷ
)
も、知らず
誰
(
たれ
)
か
爾
(
なんぢ
)
に教へて、死に
抵
(
いた
)
るまで
尚
(
なほ
)
この
頼
(
よ
)
り
難
(
がた
)
き義に
頼
(
よ
)
り、守り
難
(
かた
)
き節を守りて、
終
(
つひ
)
に奪はれざる者あるに泣けるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
〔譯〕三軍和せずば、以て
戰
(
たゝかひ
)
を言ひ
難
(
がた
)
し。百官和せずば、以て
治
(
ち
)
を言ひ難し。書に云ふ、
寅
(
いん
)
を同じうし
恭
(
きよう
)
を
協
(
あは
)
せ
和衷
(
わちゆう
)
せよやと。唯だ一の和字、
治亂
(
ちらん
)
を
一串
(
いつくわん
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
そもそも仏国の土国を
待
(
たい
)
するを見るに、
友誼
(
ゆうぎ
)
懇親によるのほか、さらに他意あらず。ゆえに土国のために害ある約は
立
(
たつ
)
べからず。この理、領解し
難
(
がた
)
きにあらず。
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
かようにアメリカの
博物館
(
はくぶつかん
)
はなか/\
侮
(
あなど
)
り
難
(
がた
)
い
勢
(
いきほ
)
ひをもつてゐるばかりでなく、
近年
(
きんねん
)
は
支那
(
しな
)
などから
出
(
で
)
る
古美術品
(
こびじゆつひん
)
は
金錢
(
きんせん
)
を
厭
(
いと
)
はず
購入
(
こうにゆう
)
するといふ
状態
(
じようたい
)
ですから
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“難”の意味
《名詞》
(ナン)災難。
(ナン)欠点、難点。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“難”を含む語句
難有
困難
有難
気難
災難
難波津
難波
非難
患難
難渋
難所
危難
為難
艱難
苦難
難波江
出難
事難
出来難
小難
...