“牛肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゅうにく31.6%
ぎうにく26.3%
ぎゅう15.8%
うし5.3%
ぎう5.3%
にく5.3%
ギウニク5.3%
ビイフ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どこが、かわいそうなんだ。そういうなら、牛肉ぎゅうにくも、さかなも、べないかい。ばかをいっちゃこまるよ。」と、青服あおふくは、せせらわらいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
我々は牛肉ぎうにくくらへども我々の邸内ていないに在る物捨て塲に於て牛骨を見る事はがたし。是自家庖廚はうちうの他に牛肉販賣店はんばいてん有るに由る。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
丁度牛肉ぎゅうに葱、柳に蹴鞠けまり、ヤソにお太福、森川さんにお春さんというように、当局者と無責任を離しても離れないものと心得てるのだろう。無責任な奴だ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
有難ありがたぞんじます、良人やど平素ふだん牛肉うしなどは三人前にんまへべましたくらゐで……。女「おや、おちなさいまし、早桶はやをけなかでミチ/\おといたしますよ。妻「したのでせう。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにしろ、杉野すぎのいへで、早午飯はやひる二人ふたり牛肉ぎうなべをつゝいてると、ふすまごしに(お相伴しやうばん)といふこゑがしたとおもひな。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「三田さんは御酒でしたね。牛肉にくですか、かしわですか。かしわの方がいゝでせう。ぎうは臭くていやだねえ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
牛肉ギウニクヒトケルヤ開化之薬舗カイクワノヤクホニシテシカシテ文明ブンメイ良剤リヤウザイナリ」と言ひ、京橋に建てられた煉瓦石れんぐわせきの家を見ては
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
牛肉ビイフと昼寝の好きな飲酒家のんだくれ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)