“うし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウシ
語句割合
34.9%
25.1%
20.0%
大人7.3%
4.3%
3.0%
1.6%
丑刻0.8%
0.8%
0.5%
乳牛0.3%
0.3%
牛矣0.3%
牛肉0.3%
牝牛0.3%
雨師0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちにふと振り返ると、校長の佐佐木ささき中将を始め、武官では藤田大佐だの、文官では粟野あわの教官だのは彼よりもうしろに歩いている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うしの時参りの一味徒党もおろそかな人数じゃあるめえし、そいつらののど笛をねらっているやつも並みたいていのくせ者じゃねえよ。
野生やせいけものだけでも、二百六十八種にひやくろくじゆうはつしゆうしうまそのほか家畜かちく動物どうぶつ十六種じゆうろくしゆもゐますが、こゝではやま動物どうぶつについてすこしくおはなししませう。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
賀茂真淵かものまぶち大人うしは、是も東西の各地にある丹生にふという地名を、同じ例に加えようとせられたが、それには本居もとおり氏がまず同意をしなかった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
うしろには刈られたあとの畑が鳶色の地肌を現わし、そのところどころに小石原があって、褐色になった麦藁が厚く毛羽立っていた。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
八五郎とお葉は、それつきり氣をうしなつてしまつたのです。それを、ズルズルと井戸端まで引摺つて行つたのは、何處から現はれたか、錢形平次ときね太郎の姿でした。
うめがちらほらとやうになつた。はやいのはすでいろうしなつてりかけた。あめけむやうはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貴嬢は私を御存知ありますまいが、私はく貴嬢を存じて居ります——私は前年先妻をうしなつた時、最早もはや終生独身と覚悟致しました、——梅子さん、仮にも帝国軍人たるものが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ようござんしょう。お邪魔じゃまするのも、心ない仕業しわざだ。またお前さんの折角の保養を、妨げても気の毒だ。伝七は明日のうしの刻頃までは、伺いませんから、どうぞゆっくりしておくんなさい」
乳牛うしは皆んな牧場まきばへ放してあるし、あれ等を牛舎こやへ入れるまでにはまだまだ間がある。おお、ここも暑くなって来たぞ。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「おまえさんのうしうしは、いくらでれたか。」とききました。すると、その百しょう
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
蝦蟆がますなわち牛矣うしきのこすなわち其人也そのひとなり古釣瓶ふるつるべには、そのえんじゅ枝葉しようをしたゝり、みきを絞り、根にそそいで、大樹たいじゅ津液しずくが、づたふ雨の如く、片濁かたにごりしつつなかば澄んで、ひた/\とたたへて居た。あぶらすなわちこれであつた。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
有難ありがたぞんじます、良人やど平素ふだん牛肉うしなどは三人前にんまへべましたくらゐで……。女「おや、おちなさいまし、早桶はやをけなかでミチ/\おといたしますよ。妻「したのでせう。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
私が上りました頃の御夫婦仲というものは、外目よそめにもうらやましいほどの御むつまじさ。旦那様は朝早く御散歩をなさるか、御二階で御調物しらべものをなさるかで、朝飯前には小原の牝牛うしの乳を召上る。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
庭園は抽斎の愛する所で、自ら剪刀はさみって植木の苅込かりこみをした。木の中では御柳ぎょりゅうを好んだ。即ち『爾雅じが』に載せてあるていである。雨師うし三春柳さんしゅんりゅうなどともいう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)