“難所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんじょ37.5%
なんしょ29.2%
なんしよ20.8%
なんじよ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東に迷い、南に迷い、彼女かれは実に幾時間を費したか知らぬが、人の一心いっしんは怖しいもので、うやらうやら難所なんじょ乗切のりきったらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とにかくかれは、これまでにあったことのないようなふしぎな難所なんしょにとじこめられているのを知った。かればかりではない。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くるまかすみせきかゝつて、黒田くろだ海鼠壁なまこかべむかしからの難所なんしよ時分じぶんには、うまたてがみるがごとほろれた。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
或はまた山に九曲まがりくねりあるには、くだんのごとくにくゝしたるたきゞそりり、片足かたあしをあそばせて是にてかぢをとり、船をはしらすがごとくして難所なんじよよけて数百丈のふもとにくだる、一ツもあやまつことなし。