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音
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いん
ふりがな文庫
“
音
(
いん
)” の例文
... 俳劇なんぞ百作ったって二百作ったって、亡国の
音
(
いん
)
じゃ駄目だ」寒月君は少々
憤
(
むっ
)
として、「そんなに消極的でしょうか。私はなかなか積極的なつもりなんですが」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
あげてホツと
息
(
いき
)
をつくさま、
堪
(
こら
)
へかねたる
樣子
(
やうす
)
は五
音
(
いん
)
の
調子
(
てうし
)
にあらはれぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかして、その声はあたかも人の口笛のごとき響きにて、よく五
音
(
いん
)
をいい分け、人と問答会話するをもって、なんぴとにてもこの怪声に対し問いを発せば、いちいちその答えを得という。
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「啓之助、お前は兵学に通じておらぬから、話せない。人が殺される
間際
(
まぎわ
)
の五
音
(
いん
)
ほど明らかなものはないのじゃ。たしかに誰か殺されている。イヤ、誰かではない。今叫んだ声の
主
(
ぬし
)
が斬られた……」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
五
音
(
いん
)
の外れた聲、あまりの事に二人は顏を見合せるばかりです。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
されど、なお熟練の足らざる故にや、いまだ明らかに五
音
(
いん
)
をいい分かつことあたわず、ただ、問いを発する人があらかじめ方法を定めおける応答の方法に従いて、これに応ずるに過ぎざりき。
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
上田敏
(
うえだびん
)
君の説によると俳味とか滑稽とか云うものは消極的で亡国の
音
(
いん
)
だそうだが、敏君だけあってうまい事を云ったよ。そんなつまらない物をやって見給え。それこそ上田君から笑われるばかりだ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あの初めに——笛は五声八
音
(
いん
)
の
器
(
うつわ
)
、四徳二調の和なりとある」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堪
(
こら
)
へかねたる様子は五
音
(
いん
)
の調子にあらはれぬ。
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
五
音
(
いん
)
の調子にも明かです。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“音”の意味
《名詞》
(おと)空気や水等の物質を介して伝わる振動で、人の耳に達して感覚(聴覚)を生ずるもの。
(ね)美しい音や声。
(オン)漢字の読みのうち、漢字が伝わった当時の中国語の発音に基く読み方。音読み。
(出典:Wiktionary)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“音”を含む語句
音信
音色
音響
跫音
声音
音声
中音
音問
足音
観音
音楽
高音
顫音
鳴音
轟音
水音
観音堂
大音
知音
觀音
...