づし)” の例文
教授はおそる/\づしを開けにかゝつた。定めし黄金きんまぶしい光でもす事だらうと、心持眼を細くしてゐると、なかから転げ出したのは鼠のやうな真黒な仏さんだつた。
神壇づしのやうに輝き
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
黄金おうこんづしにひめて
文月のひと日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
金色こんじきのみづしの光。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
大学教授といふものはすべて「真理」を窮めるために生きてゐるものだが、某氏がづしけにかゝつたのは、何も研究の為めでは無かつた。実をいふと、それを売つてまとまつた金が握りたかつたのだ。
神壇づしのやうに輝き
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
さはづしつぐみつれ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
皆がらづしをこぼたれて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
づしの御かげを見隱みがくしに。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
さはづしの戸と噤みつれ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)