“點(さ)” の例文
新字:点
唯(たゞ)僕(ぼく)が心配(しんぱい)でならぬは家内(かない)の眼(め)——眼(め)だ。殊(こと)に頬(ほう)が紅(べに)を點(さ)した樣(よう)になつて呼吸(こきう)が忙(せわ)しくなる。僕(ぼく)之(これ)を見(み)るのが實(じつ)に辛(つら)い。先生(せんせい)は家内(かない)と同(おな)じ疾(やまい)のものが挑動(いらだ)つ時(とき)の呼吸(こきう)を聞(きい)た事(こと)があるかネ。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)