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頼
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より
ふりがな文庫
“
頼
(
より
)” の例文
死骸の側に身も世もあらぬ姿で泣いているのは、十八九の娘、——これは、殺された主人
福島嘉平太
(
ふくしまかへいた
)
の一粒種で、お
頼
(
より
)
という美しいの。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
わたしは千葉の者であるが、
馬琴
(
ばきん
)
の八犬伝でおなじみの里見の家は、
義実
(
よしざね
)
、義
成
(
なり
)
、義
通
(
みち
)
、
実尭
(
さねたか
)
、義
豊
(
とよ
)
、義
尭
(
たか
)
、義
弘
(
ひろ
)
、義
頼
(
より
)
、義
康
(
やす
)
の九代を伝えて、十代目の
忠義
(
ただよし
)
でほろびたのである。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかれども天よりの声はいわく「真理は虚喝手段を以て伝え得べきものにあらず、民の名望に
頼
(
より
)
て彼らを教化せんとす是れ神を試み己を欺くなり、法便は救世術としては価値なきものなり」
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
第五 遍地ニ
罨覆
(
あんぷく
)
シテ寒ノ土中ニ侵透スルヲ防拒ス 地中
頼
(
より
)
テ以テ寒冷ヲ致サズ
却
(
かえっ
)
テ温ヲ得 故ニ草木肥茂シ
蟄虫
(
ちっちゅう
)
生ヲ得 又雪上ニ
橇
(
そり
)
ヲ走ラシ犬鹿ヲ駆使シ
重
(
おもき
)
ヲ引キ
遠
(
とおき
)
ニ致ス 故ニ
北陲
(
ほくすい
)
雪
多
(
おおき
)
モ害ナク利アリ
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
死骸の側に身も世もあらぬ姿で泣いてゐるのは、十八九の娘、——これは、殺された主人福島嘉平太の一粒種で、お
頼
(
より
)
といふ美しいの。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
美しい娘のお
頼
(
より
)
は、あまりの事に泣いてばかり居る有樣で、
跡部
(
あとべ
)
滿十郎が何も彼も一人で引受けて仕事を運ぶ外はありません。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四十男の跡部滿十郎が、お
頼
(
より
)
を自分のところへ引取るために氣違ひ染みた情熱に打ち
負
(
まか
)
されて、人間の思ひ付く一番タチの惡い罪を犯したのでした。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
頼
(
より
)
はもう、父の膝に泣き伏して居りました。死ぬ氣などは、とうになくなつてしまつた樣子です。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「毆るよ、馬鹿。——この邊で小菊の懷紙でもザラに使つて居るのは、お茶人の大澤傳右衞門だ。その娘のお
頼
(
より
)
が、馬鹿に
爪外
(
つまはづ
)
れが良いと思つて居ると、もう、相手を拵へてやがる」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「わかつたよ。——三軒長屋の浪人者の娘——お
頼
(
より
)
さんとか言ふのだらう」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“頼”の解説
頼(らい)は、周代に存在した諸侯国。紀元前538年、楚によって滅ぼされた。
(出典:Wikipedia)
頼
常用漢字
中学
部首:⾴
16画
“頼”を含む語句
無頼漢
依頼
無頼
空頼
手頼
頼光
無頼者
源三位頼政
御頼申
御依頼
頼母敷
平判官康頼
心頼
蒲冠者範頼
頼母
頼山陽
信頼
放蕩無頼
御頼
頼家
...