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頓才
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とんさい
ふりがな文庫
“
頓才
(
とんさい
)” の例文
唯、明治・大正の新短歌以前は、その発生の因縁からして、かけあい・
頓才
(
とんさい
)
問答・あげ足とり・感情誇張・劇的表出を採る癖が離れきらないで居た。
歌の円寂する時
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
下し置れける是
偏
(
ひとへ
)
に
住持
(
ぢうぢ
)
祐然
(
いうねん
)
が
發明
(
はつめい
)
頓才
(
とんさい
)
の一言に依て
末代
(
まつだい
)
寺號
(
じがう
)
を
輝
(
かゞや
)
かせり且又見知人として出府せし甚左衞門善助の兩人へは越前守より
目録
(
もくろく
)
其外の品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この話の
頓才
(
とんさい
)
ある者の発明であることは認められるが、もしそうならば「沓手掛けたか」の物語が既に出来た後、どうしてまたその同じ古い形を追おうとしたのか。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
中にも良三の父は神田
松枝町
(
まつえだちょう
)
に開業して、市人に
頓才
(
とんさい
)
のある、
見立
(
みたて
)
の上手な医者と称せられ、その
肥胖
(
ひはん
)
のために
瞽者
(
こしゃ
)
と
看錯
(
みあやま
)
らるる
面
(
おもて
)
をば
汎
(
ひろ
)
く
識
(
し
)
られて、家は富み栄えていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
格式に
拘泥
(
こうでい
)
しない自由な行き方の誹諧であるのか、機知
頓才
(
とんさい
)
を
弄
(
ろう
)
するのが滑稽であるのか、あるいは有心無心の無心がそうであるのか、なかなか容易には捕捉し難いように見える。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
また吉原に往った時に呼ばれたものは都
有中
(
うちゅう
)
、
同
(
おなじく
)
権平、同米八、清元千蔵、同仲助、桜川寿六、花柳鳴助等である。中にも有中は香以がその
頓才
(
とんさい
)
を称して、常に
傍
(
かたわら
)
に侍せしめた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
頓
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
才
常用漢字
小2
部首:⼿
3画
“頓”で始まる語句
頓
頓着
頓狂
頓死
頓馬
頓挫
頓首
頓智
頓興
頓著