“松枝町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつえだちょう50.0%
まつえちょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にも良三の父は神田松枝町まつえだちょうに開業して、市人に頓才とんさいのある、見立みたての上手な医者と称せられ、その肥胖ひはんのために瞽者こしゃ看錯みあやまらるるおもてをばひろられて、家は富み栄えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お玉ヶ池は今日神田松枝町まつえだちょうの辺である。和泉橋いずみばしの南方電車通の西側である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
江戸では安政六年の九月、神田のお玉ヶ池(松枝町まつえちょう)に種痘所というものが官許の看板をかけました。
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
地名としては神田松枝町まつえちょうのあたりを総称して、俗にお玉ヶ池と呼んでいたのである。その地名が人の注意をひく上に、そこには大窪詩仏や梁川星巌やながわせいがんのような詩人が住んでいた。
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)