“露次”の読み方と例文
読み方割合
ろじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魚勝うをかつ肴屋さかなやまへとほして、その五六軒先けんさき露次ろじとも横丁よこちやうともかないところまがると、あたりがたかがけで、その左右さいうに四五けんおなかまへ貸家かしやならんでゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
寝鎮ねしずまった家の軒端のきばや、締め忘れた露次ろじに身をひそめて、掘割ぞいの鋪道に注意力をあつめていた。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで彼等は、台所へ押掛けた。そこはこの家の裏口になっていて、幅三尺位の露次ろじが、隣に並んだ三軒の家の裏を通って、表通りとは別の通りへ抜けられるようになっていた。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)