-
トップ
>
-
陷
>
-
おち
執なし
貰ひ又お專か村方の組合も出て與惣次
共々種々命乞と
嘆願におよびけれども何分其事
叶はず其中に七日八日
隙取ければ早傳吉は
罪に
陷て昌次郎夫婦を
遣したる喜八とやらん
捕れたるや又外に
有事成かと
不審に思ひ
能聞けば
其人は全く彼の
喜八に
相違なく火付盜賊に
陷いり
近々に
火罪との事なりしかば
田子の
伊兵衞思ふは
科なき者を
長兵衞は聞て
成程夫は大變な事貴樣の
遣はしたる金より
疑ひを
請て
無實の
難に
陷しと聞ては如何にも見て居られぬは
道理なり
願書は元より
商賣柄認るのに
手間隙は入らず然ば長八ナゼ貴樣は
娘を