トップ
>
附目
>
つけめ
ふりがな文庫
“
附目
(
つけめ
)” の例文
大挙して突進すると鬼が誰をつかまえようかと
狼狽
(
あわて
)
る、それが
附目
(
つけめ
)
なのである。下駄が一ツ二ツ残ると、それからが
駈引
(
かけひ
)
きで面白く興じるのだ。
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
馬鹿なことを謂ってらあ、何もこっちが
豪
(
えら
)
いんじゃあねえ。島野ッてね、あのひょろ長え奴が意気地なしで、知事を
恐
(
こわ
)
がっていやあがるから、そこが
附目
(
つけめ
)
よ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
終に「やかましい/\/\えゝやかましいや、なに、今聞いたら
足弱
(
あしよわ
)
を連れた、足弱を連れたなあ盗つ人の
附目
(
つけめ
)
だ、何万両はいらねえ、たつた廿両だ、早く金を出せ」
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
殊に
此方
(
こっち
)
は婚礼を眼の前に控えているから、それを
附目
(
つけめ
)
に何かの面倒を持ち込まれては、吉岡家に対しても気の毒、自分達も世間に対して余計な恥を
晒
(
さら
)
すようにもなる。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし話の種はいくらでも持っているユースタス・ブライトは、もっと年取った話手ならばよろこんで捉えたかも知れないこうした
附目
(
つけめ
)
を利用することは、いさぎよしとしなかった。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
▼ もっと見る
と、
眞中
(
まんなか
)
を
結
(
ゆは
)
へた
包
(
つゝみ
)
を
見
(
み
)
せる、と
旅
(
たび
)
と
知
(
し
)
つて
早
(
は
)
や
顏色
(
かほいろ
)
の
變
(
かは
)
る
氣
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
いのを、
奴
(
やつこ
)
は
附目
(
つけめ
)
で
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“附”で始まる語句
附
附着
附近
附添
附合
附纏
附木
附加
附人
附絡