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開襟
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かいきん
ふりがな文庫
“
開襟
(
かいきん
)” の例文
何時
(
いつ
)
の間に登って来たのか、白ズボンをよれよれにし、紺の
開襟
(
かいきん
)
シャツの胸をはだけた勇が三尺の
登口
(
のぼりぐち
)
に不機嫌に
突立
(
つった
)
って居た。
刺青
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
T君の山男のような
蓬髪
(
ほうはつ
)
としわくちゃによごれやつれた
開襟
(
かいきん
)
シャツの勇ましいいで立ちを、スマートな近代的ハイカーの
颯爽
(
さっそう
)
たる風姿と思い比べているうちに
小浅間
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
私は今では、完全に民衆の中の一人である。カアキ色のズボンをはいて、
開襟
(
かいきん
)
シャツ、三鷹の町を産業戦士のむれにまじって、少しも目立つ事もなく歩いている。
作家の手帖
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼は分け目もわからぬ
蓬々
(
ぼうぼう
)
した髪を
被
(
かぶ
)
り、顔も手も
赤銅色
(
しゃくどういろ
)
に南洋の日に
焦
(
や
)
け、
開襟
(
かいきん
)
シャツにざぐりとした麻織の
上衣
(
うわぎ
)
をつけ、海の労働者にふさわしい
逞
(
たくま
)
しい大きな体格の持主だが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
鼠地
(
ねずみじ
)
に白い
立縞
(
たてじま
)
のある背広に
開襟
(
かいきん
)
シャツを着た、色の黒い、頭髪を
綺麗
(
きれい
)
に分けて
撫
(
な
)
で着けた、何となく田舎紳士と云う感じのする、
痩
(
や
)
せた小柄な人物で、膝の間に
洋傘
(
ようがさ
)
を挟んでその上に両手を重ね
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
こんどのシャツには蝶々の
翅
(
はね
)
のような大きい
襟
(
えり
)
がついていて、その襟を、夏の
開襟
(
かいきん
)
シャツの襟を背広の上衣の襟の外側に出してかぶせているのと、そっくり同じ様式で
おしゃれ童子
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「
開襟
(
かいきん
)
シャツ一枚でいいよ。」
おさん
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“開襟”の意味
《名詞》
開襟(かいきん)
上着の襟を開くこと。また、そのようなもの。
心を開くこと。
(出典:Wiktionary)
“開襟”の解説
開襟(かいきん、en: open collar)とは、上着やシャツなどの襟を開くこと、また開いた状態での着用を前提としてデザインされた洋服の襟の形式を指す言葉である。
(出典:Wikipedia)
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
“開”で始まる語句
開
開闢
開放
開鑿
開閉
開墾
開戸
開山
開眼
開府