ちん)” の例文
旧字:
虎牢関の関は、洛陽をへだたること南へ五十余里、ここの天嶮に、十万の兵をちんすれば、天下の諸侯は通路を失うといわれる要害だった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新発田しばたより(蒲原郡)東北加治かぢといふ所と中条といふ所の間みちかたはら田の中に庚申塚あり、此塚の上に大さ一尺五寸ばかりのまろき石をちんしてこれをまつる。
新発田しばたより(蒲原郡)東北加治かぢといふ所と中条といふ所の間みちかたはら田の中に庚申塚あり、此塚の上に大さ一尺五寸ばかりのまろき石をちんしてこれをまつる。
「はっ」と恐懼きょうくしてひき退がり、即刻、官兵百人の先頭に立ち、馬上、金鎧きんがい長剣の雄姿を風に吹かせて、夜どおし道をいそぎ、やがて清風ちんの鎮台大路たいろ、劉高の公邸の前でまず馬をおりた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右に国上山くにかみやま、左に角田かくだ山を提攜ていけいして一国の諸山しよざんこれたいして拱揖きよういふするがごとく、いづれの山よりも見えてじつに越後のちんともなるべき山は是よりほかにはあらじとおもはる。
第一ちんとして、後将軍南陽の太守袁術えんじゅつあざなは公路を筆頭に
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右に国上山くにかみやま、左に角田かくだ山を提攜ていけいして一国の諸山しよざんこれたいして拱揖きよういふするがごとく、いづれの山よりも見えてじつに越後のちんともなるべき山は是よりほかにはあらじとおもはる。