“鎮子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しずこ66.7%
しず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隆男たかお兄さまも、勇夫いさお兄さまも、晶子あきこ姉さまも、鎮子しずこ姉さまも、(もちろん、あたしもよ!)呆気あっけにとられて、へえ、と顔を見合わせるばかりでした。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「マア、そんな事ですか。では、この一週間ほどのあいだダンネベルグ様ばかりと申し上げたら」と鎮子しずこの答弁は、この場合詐弁さべんとしか思われなかったほどに意外なものだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
沖縄では、今ではこの貝を網を曳く時の鎮子しずに使っているが、むかし貨幣に使ったのは小さな宝貝であったろうと思う。海のすれすれぐらいに、珊瑚礁の上にこの宝貝がすんでいる。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)