“鎮護”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんご87.5%
イハヒ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われわれは先君破虜はりょ将軍にしたがって呉の国を興して以来、ひとえに一命はこの国に捧げ、万代鎮護ちんごの白骨となれば、願いは足る者どもです。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この島の火山には鎮護ちんごのためか、岩殿いわどのと云うほこらがある。その岩殿へ詣でるのじゃ。——火山と云えば思い出したが、お前はまだ火山を見た事はあるまい?
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宮廷の海語部は、後には、卜部の陰に隠れて顕れなくなり、卜部の名で海語部の行うた鎮護イハヒのことほぎを言ひ立てる様になりました。此卜部が、陰陽寮にも勢力を及ぼしました。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)