ぜね)” の例文
新字:
おとつゝあそんなぜねなんざ一錢ひやくだつてつてねえから、しほだつて容易よういなもんぢやねえや、そんな餘計よけいなものなんになるもんぢやねえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
われこと奉公ほうこうにやればぜね借金しやくきんくなるし、よきことだつて輕業師かるわざげでもしつちめえばそれこそらくになつちあんだが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「さうだとも、ぜねでもなんでもんなけりや、よこせつちばえゝんだ、ぜねねえなんちへばこめでもむぎでも奪取ふんだくつてやれ」ぢいさんは周圍あたりつばばした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)