“永樂錢”の読み方と例文
読み方割合
えいらくせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
危機きき一髮のところへ、平次得意の投げ錢が飛びました。二の腕の關節くわんせつ永樂錢えいらくせんに打たれて、思はず匕首あひくちを取落したところへ、飛込んだ平次。
永樂錢えいらくせんや文錢では埒があかぬと見たか、取つて置きの小判が一枚、二枚、——夜の水の上にひらめきます。
舌打を一つ、たもとから取出したのは、その頃通用した永樂錢えいらくせんが一枚です。手の平へせて中指の爪と親指の腹ではじくと、チン——と鳴つて、二三尺空中に飛上がります。