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鉢合
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はちあわ
ふりがな文庫
“
鉢合
(
はちあわ
)” の例文
木庵
(
もくあん
)
の「
花開万国春
(
はなひらくばんこくのはる
)
」が
呉昌蹟
(
ごしやうせき
)
の
木蓮
(
もくれん
)
と
鉢合
(
はちあわ
)
せをしてゐる事もある。が、客間を飾つてゐる書画は独りこれらの軸ばかりではない。
漱石山房の秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は看護婦の口から夫人の名前を
聴
(
き
)
いた時、この
異人種
(
いじんしゅ
)
に近い二人が、狭い
室
(
へや
)
で
鉢合
(
はちあわ
)
せをしずにすんだ
好都合
(
こうつごう
)
を、何より先にまず祝福した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして女湯の
扉口
(
ドアぐち
)
へ行こうとした、ちょうどその時彼は其処で湯屋の女房とばったり
鉢合
(
はちあわ
)
せをしたのみか、ちょっと
見咎
(
みとが
)
められたのであった。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
以前に捩上げたる下役の腕を
反
(
かえ
)
して前へ突放したから
耐
(
たま
)
りませぬ、同役同志
鉢合
(
はちあわ
)
せをして
二人
(
ににん
)
ともに打倒れました。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
或いはすぐ近くに聞え、或いは急に遠くなり、けれども絶えずその唱歌の練習は続いて、ふいに、私は
鉢合
(
はちあわ
)
せするほど近く、その歌の主の面前に出てしまった。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
それを、この闇の中、慌てる程方角を失って、捕えて見れば味方同志の
鉢合
(
はちあわ
)
せであったりして、どこへもぐり込んでしまったのか、賊は容易に逮捕出来なかった。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかし、彼の家族のものと
鉢合
(
はちあわ
)
せをさせてしまったのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「学校は河原の
鉢合
(
はちあわ
)
せです」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
反対と反対が
鉢合
(
はちあわ
)
せをして、おいしまったと心づいて、また出直すと、同時同刻に向うでも同様に出直してくる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
のけぞり
反
(
かえ
)
るように、逃げ腰に振り返った
途端
(
とたん
)
、
発止
(
はっし
)
と
鉢合
(
はちあわ
)
せたのは
束髪
(
そくはつ
)
に
結
(
ゆ
)
った裸体の女客であった。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
吾輩がこの際武右衛門君と、主人と、細君及雪江嬢を面白がるのは、単に外部の事件が
鉢合
(
はちあわ
)
せをして、その鉢合せが波動を
乙
(
おつ
)
なところに伝えるからではない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのニーナ嬢が、階段のところで、曾呂利本馬と、
鉢合
(
はちあわ
)
せをした。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“鉢”で始まる語句
鉢
鉢巻
鉢植
鉢金
鉢卷
鉢前
鉢肴
鉢屋
鉢伏
鉢叩