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金瓶梅
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きんぺいばい
ふりがな文庫
“
金瓶梅
(
きんぺいばい
)” の例文
明
(
みん
)
代も
元
(
げん
)
の後を
亨
(
う
)
けて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では
西遊記
(
さいゆうき
)
、
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
のたぐいは、どなたもよく御承知でございます。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
が、「
水滸伝
(
すゐこでん
)
」「
西遊記
(
さいいうき
)
」「
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
」「
紅楼夢
(
こうろうむ
)
」「
品花宝鑑
(
ひんくわはうかん
)
」等の長篇を
絮々綿々
(
じよじよめんめん
)
と書き上げる肉体的力量には劣つてゐると思つてゐる。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕は空が曇ったり晴れたりしているもんだから、出ようかどうしようかと思って、とうとう午前の間中寝転んで、君に借りた
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
を読んでいたのだ。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
私はそれでも黙って、桂子に次の日の朝、「
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
」を書き引替えで稿料を持ってきてくれた雑誌社の金を全部渡す。私にも数々の桂子のデタラメがはっきり分る。
野狐
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
「まさか、
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
……」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
が
古今
(
ここん
)
無双の痴情小説たる
所以
(
ゆゑん
)
は、一つにはこの点でも無遠慮に筆を
揮
(
ふる
)
つた結果なるべし。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その頃神田明神前の坂を降りた曲角に、
鉤
(
かぎ
)
なりに縁台を出して、古本を
曝
(
さら
)
している店があった。そこで或る時僕が唐本の
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
を見附けて亭主に値を問うと、七円だと云った。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
或日先生の机の下から唐本が覗いているのを見ると、
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
であった。僕は馬琴の金瓶梅しか読んだことはないが、唐本の金瓶梅が大いに違っているということを知っていた。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
客は、襖があくと共に、
滑
(
なめらか
)
な調子でかう云ひながら、
恭
(
うやうや
)
しく頭を下げた。これが、当時八犬伝に次いで世評の高い
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
の版元を引受けてゐた、和泉屋
市兵衛
(
いちべゑ
)
と云ふ本屋である。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
試
(
こころみ
)
に思へ、
品蕭
(
ひんせう
)
の如き、
後庭花
(
こうていくわ
)
の如き、
倒澆燭
(
たうげうしよく
)
の如き、
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
肉蒲団
(
にくぶとん
)
中の
語彙
(
ごゐ
)
を借りて一篇の小説を作らん時、善くその
淫褻
(
いんせつ
)
俗を
壊
(
やぶ
)
るを看破すべき検閲官の
数
(
すう
)
何人なるかを。(一月三十一日)
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
、
肉蒲団
(
にくぶとん
)
は問はず、予が知れる支那小説中、誨淫の
譏
(
そしり
)
あるものを列挙すれば、
杏花天
(
きやうくわてん
)
、
燈芯奇僧伝
(
たうしんきそうでん
)
、
痴婆子伝
(
ちばしでん
)
、牡丹奇縁、
如意君伝
(
によいくんでん
)
、桃花庵、
品花宝鑑
(
ひんくわはうかん
)
、意外縁、殺子報、花影奇情伝
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
客は、襖があくとともに、
滑
(
なめ
)
らかな調子でこう言いながら、うやうやしく頭を下げた。これが、当時八犬伝に次いで世評の高い
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
の
版元
(
はんもと
)
を引き受けていた、
和泉屋市兵衛
(
いずみやいちべえ
)
という本屋である。
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いかがでございましょう。そこで
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
の方へ、この次郎太夫を持ちこんで、御執筆を願うようなわけには参りますまいか。それはもう手前も、お忙しいのは重々承知いたしております。が、そこを
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
程の小説、西洋に果してありや否や。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“金瓶梅”の解説
文学
『金瓶梅』(きんぺいばい、Jīn Píng Méi)は、明代の長編小説で、四大奇書の一つ。著者は蘭陵の笑笑生ということになっている。万暦年間(1573年 - 1620年)に成立したと考えられている。タイトルの『金瓶梅』はストーリーの中心となっている3人の女性、潘金蓮、李瓶児、春梅(龐春梅)の名前から1文字ずつ取ったものである。
(出典:Wikipedia)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
瓶
常用漢字
中学
部首:⽡
11画
梅
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
“金瓶”で始まる語句
金瓶大黒
金瓶
金瓶楼
金瓶村