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醜骸
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しゅうがい
ふりがな文庫
“
醜骸
(
しゅうがい
)” の例文
われわれはみじめな
醜骸
(
しゅうがい
)
をさらして
塹壕
(
ざんごう
)
の埋め草になるに過ぎないまでも、これによって未来の連句への第一歩が踏み出されるのであったら
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も「彼奴」にひきずられ、その
淫猥
(
いや
)
らしい興奮を乗せて、命の続くかぎりは
吾
(
われ
)
と
吾
(
わ
)
が
醜骸
(
しゅうがい
)
に鞭をふるわねばならないということは、なんと
浅間
(
あさま
)
しいことなのであろう。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そも前世の
宿業
(
しゅくごう
)
にや、林冲、罪のおぼえもなきに、この獄地に流され、かくのごとき、生ける
醜骸
(
しゅうがい
)
となっております。あわれ、なにとぞご加護あらしめたまえ。遠き都にあるわが妻を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水をぶっかけられて消えたあとに、まっ黒ぐろに焼けのこった蛇の
醜骸
(
しゅうがい
)
。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それなれば、ミイラのような
醜骸
(
しゅうがい
)
を借りて日本へ戻って来た甲斐はあるというものだ。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
ついに今日、変り果てし
醜骸
(
しゅうがい
)
をお目にふれ候こと、
寔
(
まこと
)
に天の
冥罰
(
みょうばつ
)
、そら怖ろしと酔心を
冷
(
ひや
)
し候といえども、乞食三日の
譬
(
たとえ
)
の如く、到底今となっては真人間に成り難き新九郎にござ候。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
油布張
(
ゆふばり
)
の屋根がべろべろに
剥
(
は
)
がれて
醜骸
(
しゅうがい
)
を
曝
(
さら
)
しているのであった。
颱風雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
さては
汝
(
なんじ
)
は、
悪入道
(
あくにゅうどう
)
の
遺臣
(
いしん
)
であったか、主人梅雪がすでに
醜骸
(
しゅうがい
)
を
裾野
(
すその
)
にさらして、
相果
(
あいは
)
てたるに、いまだ
命
(
いのち
)
ほしさに、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
の手下にしたがっているとは
臆面
(
おくめん
)
なき恥知らず、いで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
醜
常用漢字
中学
部首:⾣
17画
骸
常用漢字
中学
部首:⾻
16画
“醜”で始まる語句
醜
醜男
醜態
醜女
醜怪
醜悪
醜聞
醜婦
醜穢
醜陋