酒倉さかぐら)” の例文
今、全く人気ひとけの無いこの大きい酒倉さかぐらのような変電所の中では、ただ機械だけが悪魔の心臓のように生きているのであった。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「おまえは、どの井戸いどや、酒倉さかぐらどくれたかっているにちがいない。それをおしえればよし、おしえないと承知しょうちをしないぞ。」と、大将たいしょうはいいました。
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一時ひとときにその酒倉さかぐらけて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
少年しょうねんは、このむらの三げん酒倉さかぐらだけにはどくはいっているが、ほかはどくはいっていないとげました。これをいた大将たいしょうかんがえていましたが、やがてみんなに命令めいれいくだして
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「みんなは三げん酒倉さかぐらさけめ、そのほかは、どれもどくはいっているぞ。」とさけびました。兵士へいしたちはあらそって、その三げん酒倉さかぐらみました。大将たいしょうもいってさけみました。
酒倉 (新字新仮名) / 小川未明(著)