過敏くわびん)” の例文
御米およね御前おまへ神經しんけい過敏くわびんになつて、近頃ちかごろうかしてゐるよ。もうすこあたまやすめて工夫くふうでもしなくつちや不可いけない」とつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わがはいのこの所見しよけんたいして、或人あるひとはこれを學究がくきう過敏くわびんなる迂論うろんであるとへうし、齒牙しがにかくるにらぬ些細ささい問題もんだいだといつたが、自分じぶんにはさうかんがへられぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
朝夕あさゆふつめたさすら過敏くわびん神經しんけい刺戟しげきした。卯平うへい何時いつでもみぎ横頬よこほゝうへにしてほかはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)