とぐ)” の例文
しかるをいわんや、毎週必ず一日の光陰を消耗するにおいてをや。けだし縉紳先生は功成り名とぐるの人なり。開化処士もまたおのずから見るところあるべし。
日曜日之説 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
とぐべしと存ずるなり何とていつはりを申べきと問答の中にはやあけがたちかくなりければ安五郎はいそ立去たちさらんとしけるをお粂はまづまたれよと引とめる故安五郎は面倒めんだうなりと突飛つきとばすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とぐる處一々明白めいはくに申立ると雖も其方儀先頃無量庵へ闇夜あんやせつ提灯ちやうちんの用意もなく參りしとあり其刻限こくげんとくと申立よと云れければ九助夫は去る三月十九日は私し妻節が實母七回逮夜たいやに當り候間上新田村無量庵の住寺は生佛いきぼとけの樣に近郷きんがう近村にて申となふるにより何卒回向ゑかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)