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車室
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しゃしつ
ふりがな文庫
“
車室
(
しゃしつ
)” の例文
私
(
わたし
)
は、あの
重
(
おも
)
い
荷物
(
にもつ
)
と
車室
(
しゃしつ
)
の
中
(
なか
)
で、そんなことには
無頓着
(
むとんちゃく
)
に、
笑
(
わら
)
ったり、
話
(
はな
)
したりしていた
人間
(
にんげん
)
が、
憎
(
にく
)
らしくてしかたがありません……。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
車室
(
しゃしつ
)
の
中
(
うち
)
はさのみ
不潔
(
ふけつ
)
の
人間
(
にんげん
)
ばかりではなかったが、ミハイル、アウエリヤヌイチは
直
(
すぐ
)
に
人々
(
ひとびと
)
と
懇意
(
こんい
)
になって
誰
(
たれ
)
にでも
話
(
はなし
)
を
仕掛
(
しか
)
け、
腰掛
(
こしかけ
)
から
腰掛
(
こしかけ
)
へ
廻
(
まわ
)
り
歩
(
ある
)
いて、
大声
(
おおごえ
)
で
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
時間が
晩
(
おく
)
れて、
浦幌
(
うらほろ
)
で太平洋の波の音を聞いた時は、最早
車室
(
しゃしつ
)
の電燈がついた。此処から線路は直角をなして北上し、一路
断続
(
だんぞく
)
海の音を聞きつゝ、九時近くくたびれ切って釧路に着いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
東京
(
とうきょう
)
を
出
(
で
)
るときには、にぎやかで、なんとなく
明
(
あか
)
るく、
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
たちもまじっていた
車室
(
しゃしつ
)
の
内
(
うち
)
は、
遠
(
とお
)
く
都
(
みやこ
)
をはなれるにしたがって
人数
(
にんずう
)
も
減
(
へ
)
って、
急
(
きゅう
)
に
暗
(
くら
)
くわびしく
見
(
み
)
えたのでした。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“車室”の意味
《名詞》
車室(しゃしつ)
列車の客室。
駐車場の、車両を駐車させる区画。
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“車室”で始まる語句
車室燈