身代みがはり)” の例文
身代みがはりざうつくれとふ。あへ黄金こがねめ、やまくづせ、とめいずるのではいから、前途ぜんと光明くわうめいかゞやいて、こゝろあきらかにかれすくみち第一歩だいいつぽ辿たどた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
身代みがはり獄門ごくもんになし彦兵衞は助命じよめいさせ置たり然るに果して勘太郎と云ふ本人出しは我もよろこぶぞこれひとへに彦三郎が孝心に因る處一ツは八右衞門が取計とりはからひ權三助十の正直しやうぢきより起る處又某に對して惡口せしは惡口に似て惡口に非ず其方どもが如き者町方まちかたに有るは我も悦びの一ツなり彦兵衞は渡し遣は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)