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身中
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みうち
ふりがな文庫
“
身中
(
みうち
)” の例文
又親里の事を誇りて讃め語る可らずとは念入りたる注意なり。
徒
(
いたずら
)
に我
身中
(
みうち
)
の美を
吹聴
(
ふいちょう
)
するは、婦人に限らず誰れも慎しむ可きことなり。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
本妻の
悋気
(
りんき
)
と
饂飩
(
うどん
)
に
胡椒
(
こしょう
)
はおさだまり、なんとも存ぜぬ。紫色はおろか、
身中
(
みうち
)
が、かば茶色になるとても、君ゆえならば厭わぬ。
藤十郎の恋
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
路傍
(
みちばた
)
に寝ている犬を
驚
(
おどろか
)
して勢よく
駈
(
か
)
け去った車の
後
(
あと
)
に、えもいわれず立迷った化粧の
匂
(
にお
)
いが、いかに苦しく、いかに
切
(
せつ
)
なく
身中
(
みうち
)
にしみ渡ったであろう……。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
誘惑! 誘惑が、私の
身中
(
みうち
)
を虫が這うように、這い𢌞っている。それはむずむず這って進んでゆく。からだ中を這い𢌞って精神の中まで這入り込む。精神はもう、殺すということしか考えない。
狂人日記
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
身中
(
みうち
)
にかなりの痛みを覚えて幾つも拳骨を
食
(
く
)
い、幾つも
蹶飛
(
けと
)
ばされたようであった。彼はぼんやりしながら歩き出して
土穀祠
(
おいなりさま
)
に入った。気がついてみると、あれほどあった彼のお金は一枚も無かった。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
このわが
身中
(
みうち
)
に、このわが血液に
甦
(
よみがへ
)
るべし。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
路傍
(
みちばた
)
に寝て
居
(
ゐ
)
る犬を
驚
(
おどろか
)
して
勢
(
いきほひ
)
よく
駈
(
か
)
け去つた車の
後
(
あと
)
に、えも
云
(
い
)
はれず
立迷
(
たちまよ
)
つた
化粧
(
けしやう
)
の
匂
(
にほ
)
ひが、いかに苦しく、いかに
切
(
せつ
)
なく
身中
(
みうち
)
にしみ渡つたであらう………。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
われ夏の恵み受けじといどみしが、
今宵
(
こよい
)
は
遂
(
つい
)
に打ち負けて、
身中
(
みうち
)
つかるゝまでの
快
(
こころよ
)
さ。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶