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足並
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あしなみ
ふりがな文庫
“
足並
(
あしなみ
)” の例文
旧字:
足竝
七兵衛は
尻
(
しり
)
を
端折
(
はしょ
)
った。そうして、すっと、歩き出した。今まで
廓
(
くるわ
)
の中をブラリブラリと歩いていたのとは
足並
(
あしなみ
)
が違う。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ゆるい
足並
(
あしなみ
)
で、その馬蹄の音が、いつまでも自分と同じ間隔を保つたままで、それ以上ちかく迫るでもなし、また遠のきもせず、変らずぱかぱか附いて来る。
清貧譚
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
その後からは
楽隊
(
がくたい
)
の人々が、みんな赤いズボンをはき、大きなラッパ、小さなラッパ、クラリオネット、
大太鼓
(
おおだいこ
)
、
小太鼓
(
こだいこ
)
などを持って、
足並
(
あしなみ
)
そろえて
調子
(
ちょうし
)
よく
行進曲
(
こうしんきょく
)
を
吹
(
ふ
)
き鳴らして来ます。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
というのは午後十一時過ぎのように
全
(
まった
)
く遊び専門の人種になり切っていなかった。いくらか
足並
(
あしなみ
)
に余裕を見せている男達も
月賦
(
げっぷ
)
の
衣裳
(
いしょう
)
屋の
飾窓
(
かざりまど
)
に
吸付
(
すいつ
)
いている
退刻
(
ひけ
)
女売子
(
ミジネット
)
の背中へ
廻
(
まわ
)
って行った。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
光が
網
(
あみ
)
になってゆらゆらする。みんなの
足並
(
あしなみ
)
。小松の
密林
(
みつりん
)
。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
手振
(
てぶり
)
狂ほしく
足並
(
あしなみ
)
亂れ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
足並
(
あしなみ
)
揃
(
そろ
)
うた
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
並
常用漢字
小6
部首:⼀
8画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡