“足並”の読み方と例文
旧字:足竝
読み方割合
あしなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七兵衛はしり端折はしょった。そうして、すっと、歩き出した。今までくるわの中をブラリブラリと歩いていたのとは足並あしなみが違う。
ゆるい足並あしなみで、その馬蹄の音が、いつまでも自分と同じ間隔を保つたままで、それ以上ちかく迫るでもなし、また遠のきもせず、変らずぱかぱか附いて来る。
清貧譚 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
その後からは楽隊がくたいの人々が、みんな赤いズボンをはき、大きなラッパ、小さなラッパ、クラリオネット、大太鼓おおだいこ小太鼓こだいこなどを持って、足並あしなみそろえて調子ちょうしよく行進曲こうしんきょくき鳴らして来ます。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)