賓客ひんきやく)” の例文
常に賓客ひんきやくをよろこび、ほとんど門にあつまる。いとまあるごとに書を読みかならずしも解するを求めず。よろこべどよろこびを歓びとせずうれへども憂ひを憂へとせず……
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武村兵曹たけむらへいそういまわたくしおなじやうに、この軍艦ぐんかん賓客ひんきやくではあるが、かれ軍艦ふねいへとする水兵すいへい——水兵すいへいうちにも氣象きしやうすぐれ、こと砲術ほうじゆつ航海術かうかいじゆつには際立きはだつて巧妙たくみをとこなので
ナニ、ナニ、けつして其樣そん心配しんぱい御無用ごむようです、きみ日出雄少年ひでをせうねんとはこのしま賓客ひんきやくであれば、たゞつてて、自由じゆうことをして、電光艇でんくわうてい竣成しゆんせいするまで、氣永きながつてればれでよいのです。