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負
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おひ
上られしにぞ私し始め皆々ソレと
言つて
馳付候ひしにお
悼しや深
手何ヶ所も
負給ひ
御養生叶ふべくも候はず其時喜内樣には私しを
救ひ
出し是も同じく脊に
負ながら此處へ
急ぎしに男の足故程なく來りければ皆々大に
悦び
合先是にて一
安堵と一同に
太き
息を
負て
婚姻の
破談に成しは庄兵衞が日頃よりして
我戀の
協ぬことを無念に思ひ兄元益を彼方へ
遣し
癲癇病と言せしより事の茲には及べるなりと深くも
遺恨に思ひつゝ
偖こそ庄兵衞を