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よみふけ
ふりがな文庫
“
読耽
(
よみふけ
)” の例文
芥川龍之介
(
あくたがわりゅうのすけ
)
や
谷崎潤一郎
(
たにざきじゅんいちろう
)
や
菊池寛
(
きくちかん
)
や
倉田百三
(
くらたひゃくぞう
)
や
賀川豊彦
(
かがわとよひこ
)
の新らしい作を
読耽
(
よみふけ
)
るものもやはり『金色夜叉』を反覆愛読しておる。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
曾
(
かつ
)
てはポリネシアの大合同を夢見た彼も、今は自国の衰亡を目前に、静かに
諦観
(
ていかん
)
して、ハアバアト・スペンサーでも
読耽
(
よみふけ
)
っているのであろう。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
良吉の帰っている間入学試験の準備を
怠
(
おこた
)
っていたので、もはや小説など
読耽
(
よみふけ
)
ってはいられなかった。上京までの日数を数えると心が
惶
(
あわた
)
だしかった。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
春日は△△中学校と門標のある中へサッサと這入り、名刺を出して校長に面会を求め、
少時
(
しばらく
)
何か話していたが
軈
(
やが
)
て生徒名簿を借受けて、拡げ出した、或一頁を
読耽
(
よみふけ
)
っているから
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
二枚書けば
忽
(
たちまち
)
筆渋りて
癇癪
(
かんしゃく
)
ばかり起り申候間まづ/\当分は
養痾
(
ようあ
)
に事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯
折節
(
おりふし
)
若き頃
読耽
(
よみふけ
)
りたる
書冊
(
しょさつ
)
埒
(
らち
)
もなく読返して
僅
(
わずか
)
に
無聊
(
ぶりょう
)
を慰めをり候次第に御座候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
食事時間を大分過ぎていたので、
僅
(
わずか
)
に数える程の客があちこちの席に
就
(
つ
)
いている
計
(
ばか
)
りであった。
卓子
(
テーブル
)
を三
側
(
かわ
)
おいた彼の筋向うには、前額の禿上った男が
頻
(
しき
)
りに新聞紙を
読耽
(
よみふけ
)
っていた。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
彼は、まるで、それが他の誰か(最も好きな作家)の作品であるかのように、そして、其の作品のプロットも帰結も何も知らない一人の読者として、心から楽しく
読耽
(
よみふけ
)
るのである。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
読
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
耽
漢検準1級
部首:⽿
10画
“読”で始まる語句
読
読経
読本
読誦
読書
読者
読下
読人
読了
読売