“読耽”の読み方と例文
読み方割合
よみふけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芥川龍之介あくたがわりゅうのすけ谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろう菊池寛きくちかん倉田百三くらたひゃくぞう賀川豊彦かがわとよひこの新らしい作を読耽よみふけるものもやはり『金色夜叉』を反覆愛読しておる。
かつてはポリネシアの大合同を夢見た彼も、今は自国の衰亡を目前に、静かに諦観ていかんして、ハアバアト・スペンサーでも読耽よみふけっているのであろう。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
良吉の帰っている間入学試験の準備をおこたっていたので、もはや小説など読耽よみふけってはいられなかった。上京までの日数を数えると心があわただしかった。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)